リポーター:チェリー(中学2年)
今日は福岡の伝統工芸「久留米絣」を作っている
野村織物の4代目、野村周太郎さんに取材をしました。
皆さんは久留米絣をご存じですか?
久留米絣は日本三大絣の1つで、230年以上の歴史があります。
久留米絣は糸を染めて柄を作る「先染め」という技法が使われています。
私たちが着ているTシャツなどは生地にプリントされた柄が多いですが、
なぜ先に糸を染めるのでしょうか。
それは、糸を先に染める事によるメリットがあるからだそうです。
そのメリットとは「柄が消えない」ことです。
皆さんはTシャツに印刷された柄の色が薄くなったり、
部分的に剥がれてしまった経験はありませんか?
あれって悲しいし嫌ですよね。
しかし久留米絣は、その柄が薄くなったり消えたりする心配はありません。
さらに糸を染めているので裏表がなく、
ズボンの裾を折り返してもおかしくありません。
久留米絣は、綿で出来ているので、とても風通しが良く蒸れず、夏にピッタリです。
日本の誇れる伝統工芸は古臭く、
今の時代に合っていないと考えている人も多いと思います。
しかし、日本の伝統工芸は世界に誇れる文化です。
野村織物は今の時代でも普段着として着られるおしゃれな柄を考えたり、
形を工夫したりと常に進化しています。
周太郎さんは「物があふれているこの時代だからこそ、
日本の伝統工芸の素晴らしさを、実際に見て、そして触れて実感して欲しい。」とおっしゃっていました。
実は私も久留米絣の「もんぺ」を愛用し、久留米耕の良さは実感していました。
私はこの言葉を聞いて、改めて伝統工芸は素晴らしいと感じました。
着るものには時代時代の流行りがあり、その流行りに乗る人がほとんどで、
それは普通の事だと思います。
しかし、昔ながらの伝統を守りつつ、時代の流れに合わせ進化している久留米絣は、
230年前に生まれたものでありながら、
中学2年生の私でも違和感なく着る事ができるのです。
こんな素晴らしいものを野村織物は1本の糸と技術で作りだしているのです。
私は人の手によってつくられた久留米絣の素晴らしさを、
もっと日本中、世界中の人たちに知ってほしいと思いました。