インタビュー キッズリポート 中田宏さん 広辞苑

議論への抵抗感を減らす

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リポーター:広辞苑(高校1年)

今日は環境副大臣であり内閣副大臣である
中田宏さんにお話を伺った。

中田さんは環境副大臣になられる以前、
横浜市長としてゴミの廃棄について多くの活動をされたそうだ。

横浜は以前、排出されたゴミを焼却し埋め立てていたのだが、
それに対し中田さんはリサイクルという概念を取り入れた。
ゴミを十五種に分別し資源の再利用と二酸化炭素削減を目指した。

中田さんは自然を残し、増やすことを目的に
循環経済を実現すると力説された。
私はこの中田さんの姿を見て自分の志すことを
一貫してできている人は本当にすごいなと感じた。
中田さんの行動に対して反発した人は必ずいたはずだ。
それでも政策を実現することができたのは
その行動力と説得力が根幹を成していたからだろう。

そう思い私は意見が対立した時、
どのように対応すれば議論が苦手でも他者と意見を交換し、
議員のように意見をまとめることができるのかについてお尋ねした。
とくに学校などの小さな社会でそれらが苦手な人は多いので
そのような人たちへのアドバイスを頂いた。

中田さんは議論は民主主義の実現のためにあるのだとおっしゃった。
意見は人によって全く違うがそれを原因に対立してはいけない。
お互いの立場を理解した上で議論し尊重し合うことが重要なのだそうだ。
また、意見を主張しやすくなるためにはディベートなどを
習慣的に身に付けることが大切だともおっしゃった。
今の日本の教育現場ではそのような機会は多くないが
自分たちが呼びかけ周囲に伝播していくことが大切なのだ。

私は現在、ディベート部と文芸部に所属しており
意見の対立に抵抗感が少ない環境にいる。
しかしそうではない人が多いのが事実である。
だからこそ中田さんに言われたように周囲の人たちに
少しずつ議論の習慣を広めていきたい。
中田さんのおっしゃったお互いを理解した上での
意見の交換という概念はその上でもとても重要なことであると思う。

私の行う行動に対し、それに意味があるのか、
押し付けなのではないかなどといった反発はもちろんあるだろう。
しかしそのような意見を持つ人たちの立場にも立つことによって
その人達も議論について抵抗が薄れることにつながるのではないかと思う。

今回、中田さんからお聞きしたことの中で私は議論を習慣とすることと
対立する前にお互いの立場を考えることが重要であるということを学んだ。
これからの学校生活の中でも積極的に実践していきたい。

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